第18回全国障害者スポーツ大会「福井しあわせ元気大会2018」
今年は福井で、全国障害者スポーツ大会のボランティアを実施
田中貴金属グループは、全社を挙げて障がい者スポーツへの支援を続けています。その一環として平成30年10月に福井県で行われた「全国障害者スポーツ大会」へ社員有志を派遣し、運営のボランティアとしてお手伝いをしてきました。
それぞれの持ち場で、すべきことはたくさん
全国障害者スポーツ大会は、国民体育大会終了後に行われる全国レベルの競技会。各都道府県からの選抜選手たちが記録を競うべく集まってきます。今年は福井市の福井運動公園陸上競技場を始めとする福井県内のさまざまな会場で、10月13日(土)~15日(月)に行われました。田中貴金属グループがボランティアを実施したのは、陸上競技のうち14日(日)の競技です。このボランティアには2016年岩手大会から参加していますが(2017年愛媛大会は台風のため活動は中止)、初ボランティアの社員も多く、少し緊張気味の顔も。東京、神奈川、大阪、名古屋の勤務地から20名が集まりました。
当日は朝から晴れ、気温も上昇気味。活動場所は、競技ごとに集まる選手たちをまとめ、競技場所へ誘導する「招集所係」。そして競技を終えた選手たちを出迎え、表彰式参加者へ声がけしたり荷物を渡したりする「終了所係」の2つです。陸上競技は種目数が多く、障がいの種類や程度による区分も細かく分かれていて、ボランティアの任務はたくさんあります。自身の役割をしっかり把握し、状況を見て判断することが不可欠。運営スタッフとの連携も取りながら、忙しく立ち働いていました。
秋空の下で躍動するアスリートたち
この全国障害者スポーツ大会は、いわば障がいを持ったアスリートたちの「国体」。ボランティアたちにとって、高いレベルの競技者と身近に触れ合うという得がたい体験もできたのです。また、競技用の義足や高速走行に特化した車いすなど、普段見ることのできないスポーツ用具も目の当たりにできました。
初めてボランティアを体験した社員からは、「参加選手は皆『アスリート』で、今日の競技にかける熱い意気込みが伝わってきた」という声が聞かれました。また、大会初出場の選手はやはり不安げで、「そんな選手の心を笑顔でほぐしてあげられた」との報告も。選手の集合や誘導のときに、言葉をかけ合うなどの交流ができたのもよい経験でしょう。
陸上競技には、やはり晴天が似合います。秋の日差しを浴びながら、アスリートの祭典はボランティアたちの奮闘とともに進行していきました。
きっかけは興味から、やがてそれが普通になれば
今回ボランティア活動に手を挙げた社員たちから話を聞いてみました。
きっかけは「興味があったから」という声が多く、障がい者スポーツに対する認知が社内で高まっていることがうかがえます。実際に競技を観戦したり、ボランティアに参加した経験を持つ社員もいて、社内での活動告知も奏功しているのかもしれません。
前述のような「アスリートの意気込み」に加え「介助者の思いの深さも感じた」と振り返る社員も。チームや仲間の団結があってこその晴れ舞台ということがわかります。
また、「ボランティア活動のなかで聾唖の選手と触れ合う機会が今回あったので、手話を習ってまたコミュニケーションをとってみたい」との決意も聞かれました。障がい者スポーツにより深く関わっていきたい──参加者はそんな思いを新たにした一日となりました。
ボランティア中のスナップ。運営側スタッフ、福井市の職員、高校生・大学生などのボランティアたちと緊密な連携を取りながら任務に就いていました。
ボランティアの社員からひと言
会社の運動会でボッチャなどを企画し障がい者スポーツには関わりを持っていました。積極的に観戦もしたいです。
人のために何かしたいと、前から興味をもっていました。コミュニケーションの大切さを知りました。
昨年は企業としての愛媛大会でのボランティア活動が中止で、今回はリベンジ。不安げな選手を笑顔で励ましました。
選手たちが明るいのが印象的でした。これからは他の競技も観戦したいと思います。
今回初ボランティア。好記録を出した選手を讃え合う姿勢がアスリートだなと思いました。