貴金属って、なんだろう?
貴金属は、宇宙の大爆発から生まれた?
恒星の内部では高熱によって原子の核が溶かされて融合し、より大きな原子が作られています。そこへ違う原子が組み合わさって、全く異なる元素となります。これを繰り返すことによって、徐々に金などの重い元素が作られていきます。それらの元素が超新星爆発によって宇宙全体に飛散し、地球のような惑星を形成したと考えられているのです。
あなたが身につけている金のジュエリーは、遠い宇宙から飛来した他の恒星の一部だったのかもしれない。そう考えると、いつもの輝きがますます神秘的に感じられますよね。
産業・資産・宝飾、幅広い分野で輝く貴金属
貴金属とは金属の中でも特に産出量が少なく、希少な金属のことです。金やプラチナは婚約や結婚指輪をはじめ、ジュエリーの素材として多く使われています。人と貴金属との出会いは古く、今から6,000年前には、すでに金を宝飾品に使っていたと言われています。
金は、世界各地で金貨として活用されてきたほか、資産を保全する手段のひとつとして大切に扱われてきました。また貴金属は、産業の発展を支え続けてきた、優れた素材でもあります。
耐熱性や耐腐食性など、それぞれが持つ固有の特性が重視され、最先端技術を支える素材として欠かせないものとなっています。
貴金属は、地球上に8種類
貴金属とは金属の中でも特に産出量が少なく、希少な金属のことです。金や銀、プラチナが有名ですが、他にもパラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、オスミウムがあり、地球上には8種類しか存在しません。それぞれに優れた特性があり、様々な産業で活用されています。
それでは、8種類の貴金属をご紹介しましょう。
熱に強く、触媒や制ガン剤まで幅広く活躍。未知の可能性を秘めていると言われています。
柔らかく加工しやすいのが特徴。スマホの中で極細線となって電気をつなぐ他、赤外線から宇宙船を守る防御膜にも使われています。
可視光線の反射率が高く、鏡にも使われています。除菌・抗菌作用にも優れています。
水素を大量に吸収するため、燃料電池の水素製造などに活用されています。
非常に硬くどんなものにも溶けません。電子部品の表面を硬くするめっき加工に使用されています。
硬さや耐食性に優れ、自動車用スパークプラグにも使用されています。
水から水素を発生させる光触媒として活躍しています。
酸化しやすい性質を活かして、科学捜査やバイオテクノロジーに役立っています。