※出典:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
https://www.nedo.go.jp/content/100953117.pdf
そもそもカーボンニュートラルとは?
「温室効果ガスの排出量-吸収・除去量=0」にしよう、ということじゃ。温室効果ガスは、主に石油や石炭などの化石燃料を燃やすことで発生する。発生した温室効果ガスを植林によって吸収したり、地中に埋めて除去したりすることで、排出量をプラスマイナス・ゼロにすることを目指しているんじゃよ。
※出典:環境省「脱炭素ポータル」https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/
「カーボンニュートラルとは」(環境省) (https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/) をもとに図を加工して作成
なぜ今、カーボンニュートラルが注目されているの?
そこで、2015年にパリで開催されたCOP21(国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議)で、地球温暖化対策に関する基本方針として「パリ協定」が採択され、カーボンニュートラルが世界共通の目標に掲げられたんじゃ。今では、日本を始め全世界の150か国が2050年までのカーボンニュートラルを表明して、様々な取り組みを始めているんじゃよ。
カーボンニュートラル実現には
「クリーンエネルギー」への転換が不可欠
ポラリス(=北極星)を「不動の道しるべ」の象徴として、「CO2(二酸化炭素)削減目標に向かって確実に歩みを進めよう」という意味が込められているそうじゃ。2024年4月にはポラリス大作戦の一環として経済産業省のGXリーグ(※)に参画、同じくカーボンニュートラルに取り組む企業や官公庁、大学などとの交流や協働を通じて、石油や石炭などの化石燃料を使わない「クリーンエネルギー」を中心とした社会の実現を目指して活動しているんじゃ。
※GXリーグ:「カーボンニュートラルへの移行に向けた挑戦を果敢に行い、国際ビジネスで勝てる企業群がGX(グリーントランスフォーメーション)を牽引する枠組み」のこと。2024年度では半導体等の製造業や不動産、運輸業や情報通信業など幅広い業界から747者が参画している。
オフィスや工場で、次々にカーボンニュートラルに挑戦!
まずは2024年に出来上がったばかりの新本社ビル(東京都中央区茅場町、地上8階・地下1階建て)を見てみよう。このビルには断熱効果の高い窓ガラスやLED照明が導入されていて、従来の建物に比べて必要なエネルギー消費量が51%も削減されているんじゃ。こういった取り組みが評価され、新本社ビルは国の環境基準を満たす建築物「「ZEB ready」として認定されているそうじゃ。
※ZEB:Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)
※引用元:https://www.env.go.jp/earth/zeb/about/
工場での取り組みも進んでいる。生産工場への太陽光発電の導入を進めているほか、リサイクル事業の重要拠点である神奈川県湘南工場に、国内の民間利用では発電容量が最大級となる500kW(キロワット)の「定置型純水素燃料電池設備」の導入を決定、2026年の稼働開始を予定しているそうじゃよ。湘南工場ではこの設備の導入によって使用電力量の25%が燃料電池発電に替わり、年間1,979t(以下田中貴金属グループ計算値)のCO2排出量削減が見込まれているそうじゃ。この削減量は、湘南工場における2030年CO2排出削減目標の32%にもあたるんじゃよ。