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貴金属を知る貴金属のやわらかい話

「DE&I」って知ってる? 田中貴金属グループを例に調べてみよう

#サステナブル
最近よく耳にする「DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)」。簡単に言うと、「お互いの違いを大切にすること」、「みんなに公平にチャンスを与えること」、「どんな人も仲間として受け入れ、ともに成長する環境を整備すること」を大切にしようという考え方です。田中貴金属グループではどんな取り組みが行われているのか、にゃんこたちと一緒に調べてみましょう!

そもそもDE&Iとは?

博士
にゃんことクマさんは、「DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)」という言葉を聞いたことがあるかな?DE&Iは、次の3つの英単語の頭文字をつなげた言葉で、「ディーイー アンド アイ」と呼ぶこともあるんじゃよ。

・Diversity(ダイバーシティ):多様性
・Equity(エクイティ):公平性
・Inclusion(インクルージョン):包括性
博士がDI&Iについて説明している。博士「Diversity(多様性)+Equity(公平性)+Inclusion(包括性)= Innovation  みんなの多様性を表す言葉なんじゃ」
博士
つまり、DE&Iとは、「多様性(お互いの違いを大切にすること)」、「公平性(みんなに公平にチャンスを与えること)」、「包括性(どんな人も仲間として受け入れ、ともに成長する環境を整備すること)」を大切にしようという考え方。今、日本でも多くの企業がDE&Iを経営に取り入れているんじゃよ。
にゃんこ
へえ、素敵な考え方だね。どうして今、DE&Iを大切にする企業が増えているのかな?
博士
企業が成長を続けるには、イノベーション(革新)が必要なんじゃ。イノベーションは、常識にとらわれない自由な発想から生まれる。自由な発想は、いろいろな個性をもった人材が生き生きと働ける環境、つまりDE&Iが浸透した職場環境から生まれやすいんじゃ。だから、多くの企業がDE&Iに取り組んでいるんじゃよ。そして、日本のように少子高齢化が進んでいる国では、労働力不足を補うためにも、性別や国籍などに関係なく、いろいろな人材が活躍できる環境を整えておく必要があるんじゃよ。

企業ではDE&Iにどう取り組んでいるの?
~田中貴金属グループの例を見てみよう

クマさん
企業ではDE&I促進のために、どんな取り組みをしているの?
博士

企業によっていろいろじゃが、ここでは産業用から資産用、宝飾品まで幅広く貴金属製品の開発・製造・販売を手掛ける田中貴金属グループの取り組みを見てみよう。

■DE&I推進室の設置
田中貴金属グループでは2023年4月にDE&I専任の部署として「DE&I推進室」を設置。その活動の第一歩として「DE&Iキャラバン隊」によるヒアリングを行った。DE&Iキャラバン隊では国内26拠点370名の従業員を対象にヒアリングを実施したほか、研修やアンケートなどを通じてDE&Iについて従業員の意見をヒアリング。その結果をもとにグループとして取り組むDE&I施策のテーマを決め、組織風土の改革に取り組んでいる。

■心理的安全性のある職場づくり
田中貴金属グループではDE&I推進の土台として「心理的安全性のある職場づくり」を目指している。心理的安全性とは「自分の意見やアイデアを、チームの他のメンバーが拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」(※)、つまり誰もが安心して自分の意見やアイデアを発言できる状態のこと。
※出典:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/001100337.pdf

■アンコンシャス・バイアス研修の実施
「心理的安全性のある職場づくり」の一環として、全従業員を対象にアンコンシャス・バイアス研修を実施した。アンコンシャス・バイアスとは、例えば「家事や育児は女性の役割だ」、「組織のリーダーは男性の方が向いている」といった、性別に基づく無意識の思い込みをはじめとして、自分自身では気づいていない物の見方やとらえ方のゆがみや偏りのこと(※)。研修では立場の違う人への共感力や想像力を養うことによって、アンコンシャス・バイアスの解消を推進した。
※出典:内閣府
https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/seibetsu_r04/02.pdf

■障がいをもつ従業員の活躍を推進
障がいをもつ従業員が安心して活躍できるよう、障がい者をうけいれる組織を中心に障がい特性や具体的配慮を学べる学習会やe-ラーニングを実施している。

■みんなのトイレ、みんなの更衣室の設置
障がい者や高齢者はもちろん、誰もが安心して利用できる「みんなのトイレ」をグループの国内拠点に順次導入。さらに、社員からの「誰でも使える更衣室を作れないか」という問い合わせをきっかけに「みんなの更衣室」も設置しはじめた。誰もが安心して働ける職場づくりに、ソフト面だけでなくハード面からも取り組んでいる。

クマさん
へえ!いろいろな取り組みを行っているんだね。実際に働いている従業員の皆さんは、どんな風に受け止めているんだろう?
博士
DE&Iについての意識が向上しているようじゃよ。例えば、ある拠点では従業員が自主的にDE&I勉強会を開催するなど、DE&Iを推進する取り組みの環が広がっているそうじゃ。

「みんなが働きやすい職場づくり」が、
企業の発展と社会貢献につながる

にゃんこ
田中貴金属グループは、なぜDE&Iに力を入れているの?
博士
根底にあるのは、「貴金属を通じて社会に貢献したい」という強い想いじゃ。金やプラチナなどの貴金属は、電化製品から医療器具、クリーンエネルギー発電装置や人工衛星、宇宙ロケットまで本当に多種多様な用途に使われているじゃろう?DE&Iは、この無限とも言える貴金属の可能性を活かすために欠かせない取り組みなんじゃよ。DE&Iを推進して、多様性に富み、誰もが安心して自分のアイデアや意見を言える「心理的安全性のある職場」が実現できれば、より便利な製品やサービスが生まれやすくなるから、結果として「貴金属を通じた社会貢献」が実現しやすくなるということなんじゃよ。
クマさん
みんなが働きやすい職場を作ることが企業の発展、そして社会への貢献につながるっていうことなんだね!
博士
そうじゃ。田中貴金属グループではDE&Iの取り組みについて、「従業員一人ひとりの個性こそが、価値を生み出す源泉です。DE&Iのさらなる推進を通じてイノベーションを促し、優れた貴金属製品やサービスの提供を通じてサステナブルな社会、未来の創出に貢献していきます」と話しているよ。
にゃんこ
貴金属にどんな新しい可能性が生まれるのか、とっても楽しみだね!
博士
DE&Iは企業だけでなく、学校や普段の生活でも実践できる取り組みじゃ。にゃんことクマさんも、お友達といろんな話をしてごらん。お互いを大切にする気持ちがあれば、どんな人とも仲良くなれるし、もしかしたら思いがけず良いアイデアが生まれるかもしれないぞ。
にゃんことクマさん
うん、早速今日から始めてみるよ。博士、今日はありがとう!
クマさん、にゃんこが他の動物たちと話をしている。クマさん「『みんなの社会』を考えていこう」にゃんこ「それがDE&Iなんだね」

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