最近よく耳にする「サーキュラーエコノミー」という言葉。資源を無駄にせず大切に使うための取り組みを指す言葉ですが、従来のリサイクルとはどこが異なるのでしょうか?にゃんこたちと一緒に調べてみましょう。
そもそも「サーキュラーエコノミー」とは?
今日は博士のおうちの大掃除の日。にゃんことクマさんもお手伝いにやってきました。
博士のおうちの前には、新聞紙や空き缶がたくさん置いてあります。
わあ、すごいゴミの量!博士ったら、こんなにゴミを溜め込んでいたの?
いやいや、これはゴミじゃないよ!新聞紙も空き缶もリサイクルできるから、立派な「資源」なんじゃ。最近では、こうやって資源を無駄にせずに何度も使い続けるサーキュラーエコノミー(Circular Economy、循環経済)が注目されているんじゃよ。
サーキュラーエコノミー?聞きなれない言葉だけど、どういう意味なの?
サーキュラーエコノミーは、簡単に言うと「資源を大切に使い続けて、環境に優しいサステナブルな(持続可能な)社会を作ろう」っていう取り組みのことだよ。
これまで私たちの生活は、「資源を集める⇒物を作る⇒使う⇒捨てる」というスタイルが主流じゃった。でも、これをずっと続けていたら、限りある資源がなくなってしまうじゃろう?そこで、「資源を循環させて使い続けよう」という発想から生まれたのが、「サーキュラーエコノミー」なんじゃよ。資源が循環する様子を図にすると、ぐるぐると円を描いているように見えるから、サーキュラー(英語で「円形の」)エコノミーと呼ばれているんじゃ。これに対して、従来の「資源を集める⇒物を作る⇒使う⇒捨てる」スタイルは、資源の流れが一方通行で直線的だから、リニア(英語で「線型の」)エコノミーと呼ばれている。今、世界では持続可能な未来を実現するために、資源を廃棄するリニアエコノミーから、資源を循環させて使い続けるサーキュラーエコノミーへの転換が、叫ばれているんじゃよ。
これまで私たちの生活は、「資源を集める⇒物を作る⇒使う⇒捨てる」というスタイルが主流じゃった。でも、これをずっと続けていたら、限りある資源がなくなってしまうじゃろう?そこで、「資源を循環させて使い続けよう」という発想から生まれたのが、「サーキュラーエコノミー」なんじゃよ。資源が循環する様子を図にすると、ぐるぐると円を描いているように見えるから、サーキュラー(英語で「円形の」)エコノミーと呼ばれているんじゃ。これに対して、従来の「資源を集める⇒物を作る⇒使う⇒捨てる」スタイルは、資源の流れが一方通行で直線的だから、リニア(英語で「線型の」)エコノミーと呼ばれている。今、世界では持続可能な未来を実現するために、資源を廃棄するリニアエコノミーから、資源を循環させて使い続けるサーキュラーエコノミーへの転換が、叫ばれているんじゃよ。
出典:環境省 令和3年版「環境・循環型社会・生物多様性白書」
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r03/html/hj21010202.html
サーキュラーエコノミーでは「廃棄物を出さないものづくり」を目指しているんじゃ。
例えば、部品が取り替えられない機械やおもちゃは故障したら捨てるしかないけど、取り換えられる部品で作れば修理して長く使うことができるじゃろう?使い終わったら部品を分解して、リサイクルもしやすい。サーキュラーエコノミーでは、こんなふうに「リサイクルされること」を前提としたものづくりを推進しているんじゃ。すでに様々な業界で、リサイクルしやすい素材を使った製品作りや、修理やリサイクルがしやすいシンプルなデザインで製品を作る取り組みなどが始まっているよ。
例えば、部品が取り替えられない機械やおもちゃは故障したら捨てるしかないけど、取り換えられる部品で作れば修理して長く使うことができるじゃろう?使い終わったら部品を分解して、リサイクルもしやすい。サーキュラーエコノミーでは、こんなふうに「リサイクルされること」を前提としたものづくりを推進しているんじゃ。すでに様々な業界で、リサイクルしやすい素材を使った製品作りや、修理やリサイクルがしやすいシンプルなデザインで製品を作る取り組みなどが始まっているよ。
なるほど。ということは、サーキュラーエコノミーには、ものづくりをする企業の取り組みが欠かせないんだね。
貴金属業界でもかかせない「サーキュラーエコノミー」
でも、廃棄物を出さずに資源を再利用して製品を作り続けるなんて、すごく難しそう!本当に実現するのかな?
確かに、サーキュラーエコノミーの実現は簡単なことではない。ただ、決して実現できないことではないんじゃよ。
例えば金や銀などの貴金属は時間が経っても性質や見た目が変わりにくい特性があるから、昔からリサイクルがごく当たり前に行われてきたんじゃ。田中貴金属でも明治時代にはすでに、使わなくなった貴金属(金や銀)を溶かして加工しやすい地金(金属の塊)に変えたり、使用済みの電球から貴金属(プラチナ)を取り出して再利用するビジネスを手掛けていたんじゃよ。
例えば金や銀などの貴金属は時間が経っても性質や見た目が変わりにくい特性があるから、昔からリサイクルがごく当たり前に行われてきたんじゃ。田中貴金属でも明治時代にはすでに、使わなくなった貴金属(金や銀)を溶かして加工しやすい地金(金属の塊)に変えたり、使用済みの電球から貴金属(プラチナ)を取り出して再利用するビジネスを手掛けていたんじゃよ。
へえ!明治時代にはすでに、そんな技術があったんだね。
田中貴金属では今も貴金属リサイクル事業を重要な事業の一つとして取り組みつづけているんじゃ。貴金属製品を供給するだけでなく、使わなくなった製品を田中貴金属のお客様や都市鉱山(使用済みの工業製品)から回収し、自社で精製を行い、再び製品に加工し供給を繰り返す「循環利用」を実践している。地球環境保護の観点から天然資源の消費を減らし、限られた資源をサスティナブルに使うために、貴金属のサーキュラーエコノミーは非常に重要なんじゃよ。
鉱山で貴金属を採掘するためのエネルギーの節約やCO2排出量の削減にもつながっているんだね。
このほか、田中貴金属では貴金属製品を作る工場内の設備や作業服に付着したごく少量の貴金属も丁寧に回収して、リサイクルしているんじゃよ。
こういう取り組みの積み重ねがきっとサーキュラーエコノミーにつながっていくんだね。
サーキュラーエコノミーの実現には、みんなの協力が不可欠
そうじゃね。ただ、サーキュラーエコノミーの実現には企業だけでなく、私たち消費者の努力も欠かせないんじゃ。
つまり、
①企業が廃棄物を出さない製品づくりに取り組むこと
②消費者が廃棄物を出さないように物を大切に使い、資源の再利用を心がけること
この2つが同時に行われることによって、廃棄物を出さないサーキュラーエコノミーが実現できるんじゃ。
つまり、
①企業が廃棄物を出さない製品づくりに取り組むこと
②消費者が廃棄物を出さないように物を大切に使い、資源の再利用を心がけること
この2つが同時に行われることによって、廃棄物を出さないサーキュラーエコノミーが実現できるんじゃ。
サーキュラーエコノミーのために、僕にもできることがあるんだね!
あるとも!クマさんもにゃんこも、みんながサーキュラーエコノミーの主人公なんじゃよ。まずは不要な物を買わない・もらわない、物を大切に使って不用品はリサイクルするなど、できることから始めてみよう。
はーい!僕も博士みたいに新聞紙や空き缶を資源回収に出すようにするね。
僕は、家にリサイクルできるものが眠っていないか、調べてみるよ。
博士、今日はいろいろと教えてくれてありがとう!
くわしく知りたい
■「サステナブル」は毎日の暮らしから
https://www.tanaka.co.jp/knowledge/fun-facts/sustainable/
■日本も今や資源大国!限られた資源を活かす「都市鉱山」とは?
https://www.tanaka.co.jp/knowledge/fun-facts/urban-mine/