限りある貴金属を未来へつなぐ
希少な貴金属をリサイクル
貴金属は非常に希少な金属です。そもそもの埋蔵量が限られているため、いずれは手に入りにくくなるのではないかと懸念されています。一方、産業分野においては、モビリティの進化や半導体の需要拡大などによって、貴金属の重要性が増していくことは間違いありません。限りある資源を守り、有効に活かすためには、貴金属のリサイクルが不可欠です。
家庭やオフィスに眠る「都市鉱山」
近年、リサイクル可能な貴重な資源として大きな注目を集めているのが、使用済みの電子機器や家電製品、産業用の金属スクラップなどに含まれる貴金属です。それぞれに使用されている量はわずかですが、日本中から集めると膨大な量となります。これらの資源は鉱山に見立てられ、「都市鉱山」と呼ばれています。天然の鉱山から採掘するよりもエネルギーが少なく、CO₂の排出量も抑えられることから、都市鉱山を有効活用する必要があります。
進化を続けてきたリサイクル技術
田中貴金属の貴金属リサイクルの歩みは、創業間もない頃までさかのぼります。1892年、廃電球の処理を請け負った田中貴金属は、使えなくなった白熱電球から白金の回収・精製に成功。以来、貴金属のリサイクル技術と分析技術を培い続けてきました。
分析技術とは、金属スクラップなどに、どれくらいの量と品質の貴金属が含まれているかを正確に評価する技術。合わせて必要とされるのが、高度なリサイクル技術です。
これまでリサイクルできなかったリサイクル材から貴金属を回収して製品化するなど、産業分野の変化に合わせた技術開発を常に続けています。
世界が認めた分析能力
田中貴金属工業(株)は、世界の金・銀市場で最も権威のあるロンドン金市場の登録認定機関「ロンドン地金市場協会」(LBMA: London Bullion Market Association)と、世界のプラチナ・パラジウム市場で最も権威ある「ロンドン・プラチナ・パラジウム・マーケット」( LPPM: London Platinum & Palladium Market)より、「公認審査会社」(グッド・デリバリー・レフリー)に任命されています。
日本では田中貴金属工業(株)が唯一で、これは田中貴金属工業(株)の溶解技術と分析能力が世界的に認められたことを意味しています。
リサイクル技術がひらく、人と貴金属の未来
田中貴金属は、長年培ってきた確かな貴金属分析技術とリサイクル技術を活かし、新たな取り組みを始めています。そのひとつが、 「REシリーズ」です。出自の確かな貴金属のみを回収し、 100%リサイクルの貴金属材を提供。
田中貴金属は、このREシリーズを使用した製品の供給により、循環型社会の形成に寄与します。
また、貴金属ジュエリー買取サービス「RE:TANAKA」を展開。公正・公平な鑑定と価格で金・プラチナ・銀の貴金属ジュエリーをお買取りし、お買取りした品は、すべて溶解・精製し、新しい貴金属製品へとリサイクルしています。
私たちはこれからもリサイクル技術の進化を追求し、人と貴金属の輝く未来をひらいていきます。