CSR(企業の社会的責任):障がい者スポーツ支援活動

2018年
ジャパンパラウィルチェアラグビー競技大会

客席も裏方も、会場一体となって
盛り上がりました

近年ますます注目度が高まっている障がい者スポーツ。日本パラスポーツ協会(JPSA)のオフィシャルパートナーである田中貴金属も、さまざまな競技のお手伝いをしています。その一環として「2018 ジャパンパラ ウィルチェアーラグビー 競技大会」のボランティアと応援観戦を、昨年に引き続き実施しました。どのような活動をしたのか? そして日本チームの活躍はいかに? 迫力満点の会場からレポートです。

タックルが許されている
パラスポーツ

障がい者スポーツの種目で、タックル(車いすをぶつけて相手を阻止する)が認められているのが、ウィルチェアーラグビーです。その一方で障がいの程度に応じた選手の持ち点計算も大切な要素となっていて、ダイナミックさと緻密さを兼ね備えた競技と言えます。1チーム4人制で戦い、女性選手もいます。使う車いすは攻撃型と守備型があり、それぞれの役割に合わせた造りに。また、ボールを所持したら次の動作までの規定秒数が決められているなどのルールも定められ、それらを知っていればより楽しむことができます。まさに「観る」スポーツでもあるのですね。


  • 車いす同士がぶつかる迫力ある音、緻密なパス回しや頭脳プレイが
    醍醐味です

  • 激しい攻防で、時には車いすごと転倒してしまうことも

世界4位の実力を発揮し、
日本チームが優勝!

さて、田中貴金属がボランティアと応援観戦を行ったのはJPSAが主催する「2018ジャパンパラ ウィルチェアーラグビー競技大会」。2014年から千葉市の千葉ポートアリーナで開催されていて、2018年は5月24日(木)から27日(日)まで行われました。今回の出場国は世界4位の日本、イギリス(同5位)、スウェーデン(同6位)、フランス(同7位)。総当たり戦の予選後、最終日は戦績1位の日本と2位イギリスで決勝戦を戦いました。好勝負を期待する大勢の観客が声援を送る中、日本は開始早々からエースの池崎大輔選手を中心とした好プレーで主導権を奪い、53-46で見事優勝を果たし、池崎選手は最優秀選手にも選ばれました。8月にオーストラリアで開催される世界選手権に向け、大いに勢いを付けることができました。
(世界ランキングは2018年6月現在)


  • ゴール前で激しくボールを奪い合う日本とイギリスチーム

大きなチカラとなっています、
ボランティア

4日間にわたる大会の運営には、ボランティアスタッフの存在が欠かせません。コートの設営や会場案内まで、その役割はさまざま。協賛企業各社の社員が手を挙げ、参加しています。田中貴金属からも希望者が受付、試合進行の手伝い、撤収の任務に当たりました。任務開始前、ちょっと話を聞いてみました。

  • 「エンドの途中でモップがけをやります。決勝戦では案内係も。ボランティアはよくやっていますが、ウィルチェアーラグビーは初めてです」
  • 「持ち場は受付です。私も初めてのウィルチェアーラグビーで、どんなスポーツなのかワクワクしています」
  • 「この大会に来るのは3回目で、撤収を手伝っています。作業は大変ですが、ボランティアがいるからスムーズに運営ができると思います。パラスポーツはゴールボールの観戦に行ったこともあります」
  • 「今年新卒入社した社員です。入社して、このボランティアのことを知りました。今日は撤収係です。今までパラスポーツは観たことがなく、ボランティア自体も初めてです。社員寮に帰ったら、同期のみんなに体験談を話してあげたいです」

また、応援観戦に訪れた社員たちはスティックバルーン(棒状の風船2本を打ち鳴らす応援グッズ)を叩き、大きな声援で会場の盛り上げ役を。観客も裏方も一体となり、みんなが大切な役目を果たしました。


  • 受付や案内係、エンド間のモップがけなどの任務を行いました

  • 終了後の撤収は人海戦術。コートは床材を剥がし、積み上げ、
    運び出します

これからも、
心と想いはますます熱く

田中貴金属では社会貢献活動の一つとして、さらに幅広い競技への応援やサポートを行っていく予定です。それに伴い、社員一人ひとりの意識も高めていく必要があります。競技大会でのボランティアはじめ、さまざまなパラスポーツの試合を積極的に応援観戦することもそのひとつ。参加した社員の次のような言葉が、象徴的でした。

  • 「パラスポーツは選手と観客の距離がとても近く、ボランティアにもねぎらいの言葉をかけてくれます。とても人情味があり、そこも魅力です」
  • 「ボランティアに参加してみて、自分の見識を広げられた気がします。これからの人生に役立てることができればいいと思います」

パラスポーツの裾野の広がりと歩調を合わせ、気持ちをひとつにしてこの熱さを保ち続けたい。そうなってこそ、幅広い価値と厚みのある社会づくりが実現するものと、田中貴金属は考えています。これからの活動にも、どうぞご注目ください。


  • タックル体験会で後輪が浮く──普段でき
    ない体験によって競技は身近になります

  • 表彰式ではTANAKAホールディングスの
    役員もプレゼンターを務めました

  • 心をひとつにした応援で、客席からも熱く
    盛り上げました