「あなたから買ってよかった」
その一言のために、
誠実に向き合い続ける。

S.T.|田中貴金属リテイリング株式会社/販売

海外経験と接客への想いを胸に、
貴金属の世界へ飛び込むことを決めた。

学生時代は海外の大学に通っており、観光学部に所属していました。せっかくの海外経験を活かしつつ、観光学部で学んだことを仕事に繋げたい。そんな想いから観光業界を目指していたところ、コロナ禍に見舞われることに。引き続き興味はありましたが、この状況下では将来があまりに不安。他業界にも目を向けようかと調べている中で出会ったのが貴金属業界でした。当時、金価格が高騰していたため、観光業界に対して不安に感じていた将来性という観点でとても魅力を感じたのを覚えています。

貴金属業界の中でも田中貴金属を選んだのは、ジュエリーと地金の両方を扱う点、そして歴史の長さと規模の大きさです。幅広いスキルを身につけつつ、リーディングカンパニーとして積み重ねた信頼を武器に仕事ができる。さらに、海外にも拠点があり、国内店舗でもインバウンドのお客様が多くいらっしゃるため、海外経験も活かせるだろうと考えました。それでも、最後まで別の会社と悩んでいたのですが、決め手になったのは社員の皆さんの誠実な姿勢。選考過程で職場見学をさせていただく機会があり、皆さんの丁寧な所作やホスピタリティあふれる雰囲気に「ここで働きたい」と強く思い入社を決めました。

私の仕事は商品を売ることではなく
お客様に心から喜んでいただくこと。

私は現在、銀座本店で販売職として主に2種類の業務を担当しています。一つは、資産用の金・プラチナの売買やお客様が不要になった貴金属製品の買取業務。もう一つが、装飾品や工芸品を販売する業務になります。資産用とジュエリー、扱う商品の種類は違えど、どちらも共通して大切なことが、お客様に誠実に向き合うこと。商品を売ることではなく、お客様に心から喜んでもらうことを第一とする。そんな姿勢がお客様、そして自分の喜びにも繋がるのだと体感させてくれたお客様がいます。

そのお客様はプレゼント用のネックレスをお求めでしたので、お相手の服装や、普段着用されているアクセサリー、ファッションの趣味嗜好など細かい部分まで深くお伺いした上で、私はあえてお相手の方がお持ちではないような商品をご提案しました。プレゼントですから、自分では買わない特別なものをもらった方が、かけがえのない想い出になる。そう考えてのご提案でした。それからしばらく経ったある日、今度はお2人でご来店いただきました。「どうしても一言お礼が言いたくて。自分では買おうと思わないチェーンだけど、このチェーンすごく気に入っているの。対応してくれたのがあなたでよかった、ありがとう」と。そんな嬉しいお言葉と、首元で輝くK18スクリューのチェーンを見た時の感動は今でも忘れられません。

販売員としての知識と経験を重ねながら
後進の育成でも貢献できる存在へ。

本人すら気付いていないような要望まで汲み取り、本当にお客様が求めているご提案をする。その積み重ねで、あの時のように喜んでいただけるお客様を増やしていくことが、今の私の目標です。そのためには、商品知識も接客スキルもまだまだ向上させる必要があると感じています。幸いなことに、ここ銀座本店にご来店くださるお客様は一日数百名以上。この環境を活かして、一人でも多くのお客様を接客させていただきながら、知識と経験を磨いていければと思っています。

また、最近はマネジメントにも興味があります。当社への入社を決めた理由の一つでもある、幅広いスキル獲得と成長を考えた時に、販売員としてのスキルアップだけでなく、マネージャーとしてのスキルと経験も積んでいきたいと思うようになりました。店舗では、自身の努力次第で若いうちから役職に就くことができます。当然、裁量が大きくなる分、責任も大きくなるというプレッシャーもあります。それでも、一人のビジネスパーソンとして成長するために、そして何より私を育ててくれた先輩や会社に少しでも恩返しできるように。後進の育成にも全力で向き合い、田中貴金属の先輩として恥ずかしくない背中を見せられるよう、これからも精進していきます。