貴金属業界を知るジュエリー業界の基礎知識

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貴金属とジュエリーの歴史について

宝飾品として高い人気を誇っているのが「金」と「プラチナ」です。
それぞれ、いったいどんな歴史があるのでしょうか。

金の歴史

人類が装飾用として用いた、初めての金属が「金」と言われています。人類がはじめて「金」を手にしたのは、今から6000年前。そして今日にいたるまで貴金属として愛されてきたのは、衰えることのない輝きと、希少性の高さにあります。

プラチナの歴史

紀元前にはもうすでにプラチナが装飾品として使われていました。世界最大級の美術館であるパリのルーヴル美術館には世界最古のプラチナと言われる『テーベの小箱』が展示されています。プラチナは金よりも産出量が少なく、その希少性の高さは「金」をしのぎます。

ジュエリーに貴金属が用いられる理由

貴重な宝石を飾るために貴金属の代表である金などが用いられる一番大きな理由は、古くから富の象徴であり、希少性もあり、腐食することなく鮮やかな輝きがあるためです。加工もしやすく宝石との相性も良いことから、高いデザイン性を創り出すことが可能です。また、プラチナには重厚感が感じられ、女性だけでなく、男性にも人気です。

ジュエリー業界の現状と今後の動向

近年は回復の兆しが見える国内のジュエリー小売市場。2014年は9,726億円(前年比101.1%)と前年に引き続きプラス成長を遂げています。中身については、百貨店を中心にダイヤモンドやルビー、サファイア、金やプラチナなどの高額ジュエリーが好調。また円安の影響もあって訪日外国人によるジュエリーの購買も伸びています。
2015年においては9,648億円(前年比99.2%)と落ち込みはあったものの、2016年は9,899億円(前年比102.6%)、2017年は9,919億円(前年比100.2%)とプラス成長を予測。2017年に予定されている消費税増税による駆け込み需要や、地金価格の上昇が予想されること、また2020年の東京オリンピック開催に向けて国内消費だけでなくインバウンド消費がますます期待されることがあげられます。2019年には1兆円に達すると予測しています。