会社を知る田中貴金属グループの強み

COMPANY

田中貴金属が描く未来

すべての人が幸福に暮らせる社会。田中貴金属グループが貴金属を通じて築き上げたい未来のイメージです。
その実現のために私たちがしていること。
貴金属の可能性を知ること。技術を高めること。様々な製品を実用化すること。
循環型のしくみをつくること。様々な分野に及ぶ私たちの活動をご紹介します。

貴金属の可能性を知ること

貴金属のプロフェッショナルとして

プラチナ(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)。これら8つの元素が貴金属と呼ばれます。その名の通り地球上にごくわずかしか存在しませんが、耐腐食性や触媒作用などの優れた特性を持っているため、様々な最先端分野で使われています。たとえば、携帯電話や家電、医薬品、宇宙事業etc。私たち田中貴金属グループは、この多様な可能性を秘める貴金属の専門家としてその可能性をさらに広げるため、日々、研究・開発を続けています。

技術を高めること

世界で5社のみの公認審査会社として

田中貴金属は、2003年12月、金及び銀の「公認審査会社」に就任しました。これは、金市場で世界的に最も権威あるロンドン金市場の登録認定機関『ロンドン地金市場協会』(LBMA:London Bullion MarketAssociation)の任命によるもので、世界で5社のみ。 全ての金・銀の公認溶解業者を対象に金銀の溶解技術分析能力の再審査や新規の公認溶解業者の審査を行います。この職務を任されることは、私たちが世界最高水準の技術を持ち、貴重な資源である貴金属を扱う信頼と責任の証であると考えます。 また、2009年にはロンドン・プラチナ・パラジウム・マーケット(LPPM)の「公認審査会社」にも任命されました。

世界シェアNo.1を誇る企業として

半導体に使用されるICチップのアルミ電極とリード電極の接続に使われるボンディングワイヤ(金線)をはじめ、自動車向け接点材料、燃料電池向け貴金属触媒など、田中貴金属には世界シェアトップを誇る製品がいくつもあります。たとえば、自動車向けリレーの接点材料では実に世界シェアの50%を占めるなど、圧倒的な強さを誇る製品も扱っています。これは田中貴金属に高い技術力と製品開発力があるからこそ、世界で高い品質を認められ成し得たことだと言えます。

様々な製品を実用化すること

暮らしの便利を支える製品を

ふだん目にすることはないかもしれませんが、田中貴金属の製品はパソコン、家電製品などの内部で皆さんの暮らしの便利や快適を支えています。たとえば、スマートフォン。充電部のコネクター、液晶パネル、レンズ、バッテリー、フラッシュメモリーなど実に約100カ所に金をベースとした私たちの部品が使われています。携帯電話を振動させる「マイクロモーター」内の「ブラシ」「コミテータ」と呼ばれる部分には、田中貴金属独自の技術が活かされています。このバイブレーション機能は、私たちの技術がなければ存在しなかったかもしれません。

地球環境への負荷を減らす製品を

2010年のノーベル化学賞での日本人の受賞は、パラジウム触媒を用いた研究でした。今、世界では貴金属の触媒機能が高く評価され、特に環境技術への応用で期待されています。既に自動車やディーゼルエンジンの排ガス浄化触媒として、白金などの貴金属が使用されています。また、次世代クリーンエネルギー、燃料電池の触媒としても貴金属は欠かせない存在になっています。田中貴金属は、この市場で60%以上のシェアを獲得し、さらに燃料電池の高性能化、低コスト化、耐久性向上に貢献できる触媒の開発に取り組んでいます。

最先端医療で使われる製品を

耐腐食性に優れている貴金属は、医療分野で歯科材料や生体埋込み材料として使われてきました。さらに最近では貴金属の化学的な働きの研究が進み、医薬品などの様々な用途にも活用されています。田中貴金属では、1980年代からメディカル事業をスタート。独自の技術を活かして抗がん剤や試薬、最先端医療で使われる新薬の素材などを次々と世に送り出しています。

循環型のしくみをつくること

貴金属を扱う企業の責任として

貴金属を使用し工業製品を製造、販売している田中貴金属には、希少な資源を有効活用するしくみを作る義務があります。2008年時点で金の需要の約31%、プラチナでは約24%をリサイクルで賄っており、もはやリサイクル無しで市場は成り立たない状況です。私たちは、リサイクルの重要性を早くから認識し、そのしくみを作ってきました。その結果、現在の田中貴金属グループの出荷量のうち、金は約13%、プラチナは約43%がリサイクルによるものです。2009年には、貴金属ジュエリーをリサイクルさせるしくみとしてRE:TANAKAもスタートしました。また、近年注目されている「都市鉱山」から貴金属の回収、精製によるリサイクル、特にプラチナ系貴金属分野においては世界でも最先端をいくソリューションを有しています。貴金属の調達、技術開発と製品化、そしてリサイクル。持続可能な社会を実現するための貴金属の大きなサイクルのすべてを提供できるのは、世界に数社。
日本では私たちだけと自負しています。