CSR(企業の社会的責任):特集

特集2 LIMEXの活用によるCSR報告書の再資源化

CSR報告書をLIMEXで印刷し、従業員が読み終えた
CSR報告書を回収して再利用するアップサイクルを実現しました

LIMEXとは

  LIMEX(ライメックス)は、地球上にほぼ無尽蔵に存在する石灰石を主原料とし、水と木材パルプを使用せずに紙やプラスチックの代替となる環境に配慮した新素材です。
 「田中貴金属グループCSR報告書2020」では、1冊につき約19Lの水を守ることができます。

主なLIMEX製品
主なLIMEX製品

LIMEXを採用した背景

 当社グループでは、全従業員に対して毎年CSR報告書を配付しており、同時にアンケートを行っています。近年のアンケート回収は2,000枚を超えています(「CSRパフォーマンス」参照)。
 この従業員アンケートで毎年のように「CSR報告書の印刷は資源の無駄遣いではないか」 「他社は紙の印刷からPDFのみにしている」などの意見が出ていました。ただ、印刷をやめてPDFのみの発行にした場合、CSR報告書を読む従業員が減ってしまうのではないかという事務局側の悩みがありました。
 そこで、「CSR報告書2019」冊子版の印刷をLIMEXにして全従業員への配付を継続し、CSR報告書を読み終えて廃棄する従業員からは、冊子を回収してアップサイクルすることにしました。

LIMEXの採用実績とアップサイクルまでの経緯

  • 初めてLIMEXを採用したTANAKA防災カード

アップサイクル品のアイディア募集

 CSR報告書を回収して再利用するアップサイクル品のアイディアを従業員から募集しました。「身近な紙・プラスチック製品の代替」について募集した結果、全部で73件のアイディアが集まりました。
 次に、LIMEXの開発元である(株)TBM様とアップサイクル品について検討しました。今回のCSR報告書の回収見込み重量、全従業員へ配付できる個数、制作可能な協力パートナー様、納期などのさまざまな条件を勘案した結果、73件のアイディアの中で2名の従業員から提案されていたコースターに決定しました。

CSR報告書の回収

 続いて、読み終えたCSR報告書を10月の3R推進月間イベントの一環として回収しました。本社、工場、支店等でそれぞれ回収を行い、1,187冊を(株)TBM様に送付しました。

回収箱の表示(本社ビル)、CSR通信第1779号(2019年10月8日発行)

CSR報告書の再資源化

 回収されたCSR報告書は、(株)TBM様の工場において破砕・ペレット化されました。

破砕してホッチキスを除去→破砕されたCSR報告書→ペレット化

コースター完成、全従業員へ配付

(株)湘南技研様の協力を得て2020年3月にコースター3,200個が完成し、全従業員に配付しました。
 従業員からは、「CSR報告書から生まれ変わった製品を再利用できるのはとてもうれしい」「Made from TANAKA CSR REPORT 2019というロゴが入っているのでオリジナル感があって良い」「思ったよりもしっかりしていて使いやすい」などさまざまな反響をいただきました。

CSR通信第1894号(2020年4月2日発行)、完成したコースター

かながわアップサイクルコンソーシアムで事例紹介

 2020年1月30日に開催された「かながわアップサイクルコンソーシアム第2回定例会」において事例発表を行いました。LIMEXの「使用」「回収」「再利用」の3つのカテゴリを網羅する事例として、CSR報告書のアップサイクルをご紹介しました。

※ LIMEXのアップサイクルを通じた「 持続可能な循環型まちづくり」を目指す産官の連携組織として2019年5月に発足。2020年1月時点で52団体が参画。

事例発表するCSR推進部藤枝一也
事例発表するCSR推進部藤枝一也

今後の展開

 今回の「CSR報告書2020」もLIMEXで印刷しており、読み終えた冊子の回収ならびにアップサイクルを継続します。
 田中貴金属グループは創業以来100年以上にわたって貴金属のリサイクルを実践してきました。このCSR報告書アップサイクルは本業である貴金属ビジネスとともに循環型社会の構築に資する重要テーマとして位置づけ、今後も強化してまいります。

PARTNER'S VIEW

 弊社は、2019年1月からTANAKAホールディングス様とさまざまな取り組みを進めてまいりました。今回、アップサイクルによるLIMEXコースターをご採用いただき、新たな資源循環を実現できたことを大変嬉しく思います。豊富に存在する石灰石を主原料とするLIMEXは、循環させていくことに真の価値があります。今後もLIMEXを通じて、TANAKAホールディングス様のCSR活動に貢献させていただき、共に循環型社会の実現に向けた取り組みを進めていければと思います。

株式会社TBM 営業本部 アカウントマネジャー 
奥 利朗

株式会社TBM 営業本部 ニュービジネスデザイナー 
岡澤 友広