CSR(企業の社会的責任):信頼を築き続ける

誠実で健全な企業であるために

法令を遵守するだけでなく、社会倫理に照らして正しい事業活動をグローバルに展開するための取り組みを、グループ全体で継続的に推進しています。

コンプライアンス推進体制

 法令を遵守することはもとより、社会倫理に沿った公正で健全な経営を実践しています。コンプライアンスに関する問題や外部からの情報はCSR・広報本部に集約され、弁護士、コンサルタントおよび社外の専門家からの指導・アドバイスを受けながら、是正措置を行い、再発防止策をグループ全体に展開しています。

●コンプライアンス推進体制図

取引先審査制度の制定

 取引のグローバル化に伴うリスクに対応するため、取引先審査制度を制定。CSR・広報本部内に新たに設置した取引審査部では、人権侵害・紛争・腐敗への加担防止、マネーロンダリングへの関与防止、テロリストへの資金提供防止、制裁対象先や反社会的勢力との取引回避といった観点から、厳正な審査を行っています。

コンプライアンス教育

 コンプライアンス意識の向上と不正行為の防止を図るため、国内・海外駐在員およびナショナルスタッフの役職者を対象として、社内通報制度、独占禁止法遵守、個人情報保護などをテーマに2018年10月より「e-ラーニング」を実施しています。2019年5月現在で380名が受講しました。なお、田中貴金属グループ各拠点所在国のリスクに応じ、2018年度は中国およびドイツの拠点にてセミナーを実施しました。

社内通報制度

 社内通報制度により、法令違反や不正行為等の早期発見と是正を図っています。通報を受けた社内通報委員会で内容を調査・検討し、必要に応じて当事者や関連部署に是正措置を講じるように指示します。通報者は不利益を受けないよう厳格に保護されます。

TANAKA NOW

 取引審査部は、CSRに関する国際的なガイダンスへの対応と、取引のグローバル化に伴う各国制裁回避を目的として2018年4月に設立されました。
 田中貴金属グループ各社が、人権侵害、紛争鉱物、マネーロンダリング、テロ資金供与などに巻き込まれないよう、取引先審査制度を導入し社内に徹底しています。
 また、LBMA/LPPM等の認証の維持、RBAなどお客様からの依頼によるCSR監査や調査を通じ、お客様との信頼関係を維持するよう努めています。

TANAKAホールディングス株式会社 CSR・広報本部 取引審査部 マネージャー 福島 敦

TANAKAホールディングス株式会社
CSR・広報本部 取引審査部 マネージャー 
福島 敦

リスクマネジメント委員会

 経営リスクの低減のため、TANAKAホールディングス社長、各本部長で組織されるリスクマネジメント委員会では、監査役も出席する定例委員会において、リスク評価、対応すべきリスク対応状況の確認、ならびに重要リスクの決定を行っています。同委員会で決定した重要リスクには、個別リスクを管理する各委員会または担当部署がそれぞれ対応しています。

●リスクマネジメント体制

事業継続計画(BCP)

 2018年度は、本社部門の緊急対策本部訓練に加え、各工場・事業所において、大地震を想定した初動対応および事業継続対応の訓練(BCP訓練)を実施しました。訓練で抽出された課題は計画的に改善を行っています。

  • BCP訓練(田中貴金属工業㈱富岡工場)
    BCP訓練(田中貴金属工業㈱富岡工場)
  • BCP訓練(台湾田中貴金属工業股份有限公司湖口工場)
    BCP訓練(台湾田中貴金属工業股份有限公司湖口工場)

 また、国内全従業員の安否確認を迅速かつ確実に行うため安否確認テストを定期的に行っています。全従業員のシステム登録率は100%となっており、長野北部地震(2018年5月)、北海道胆振東部地震(2018年9月)、熊本地震(2019年1月)発生時には発災後24時間以内の回答率がいずれも90%超となりました。

●24時間以内の安否回答状況(熊本地震)

コーポレート・ガバナンス

 田中貴金属グループは、健全で透明性の高い経営を実現するために、経営に対する監視の仕組みを充実させ、常に効率的で競争力のある企業となることを目指しています。
 またすべてのステークホルダーの皆様の権利と利益を尊重し適法かつ適正な業務執行および会計等を実現するためにコーポレート・ガバナンス体制を構築し、内部統制基本方針を定めています。この体制と基本方針に基づき取締役会・グループ経営委員会・監査役会・内部監査部がそれぞれの役割を果たしています。

●ガバナンス体制図