CSR(企業の社会的責任):トップメッセージ

「2020年のありたい姿」への成長を
支えるCSR活動の推進
幅広く、力強く------。さらなるCSR活動の積み重ねで
確実な成長と発展を、全てのステークホルダーの皆様と共に。

グローバルな展開を推進する新しい「田中貴金属グループ」が始動

GOGO計画2020

 田中貴金属グループの中期経営計画である「GOGO計画2020」の2年目にあたる2016年度は、2015年度に導入した「社内カンパニー制」の定着に向けて全社一丸となって取り組み、その実績が徐々に出始めた年でもあります。この社内カンパニー制は、GOGO計画2020の「ありたい姿」の達成に向けた事業運営の核となる体制であり、今後さらに進化させていきます。
 2016年度の最大のトピックスは、スイスに本社を構えグローバル展開を行ってきた同業社である「メタローテクノロジーズインターナショナル」社の発行済株式100%の取得です。メタロー社は、回収精製・めっき液・電気接点等、一部当グループと同様の事業を展開しており、また貴金属を経営資源の核に据え、従業員を大事にし、自由闊達に仕事に取り組む企業風土は、当グループと大きく重なります。今回の買収は正に、志を一つにする仲間を得たと共に、そのシナジー効果により、「新たな田中貴金属グループ」事業のグローバル展開を一気に推進する大きな機会でもあります。
 一方、海外に広く展開するメタロー社と協働するには、より一層のリスク管理、及びコーポレートガバナンスを徹底する必要があります。今後お互いの経営層が手を携え、従業員同士が様々な交流を図りながら、この新たな田中貴金属グループとしての管理・運営を推進していきたいと考えております。

リスク管理とコンプライアンスのさらなる対応強化を目指して

 当グループ全体のリスク管理の取り組みである、2015年度に設立したリスクマネジメント委員会の活動も2年目に入りました。その運営も軌道に乗りつつあり、昨年度は自然災害・顧客取引・コンプライアンスなどに関する様々なリスクを抽出し、その対応を進めました。
 自然災害によるリスク対応として、昨年度は首都直下型地震を想定し、本社緊急対策本部の訓練を実施しました。この訓練には私をはじめ緊急対策本部員であるTANAKAホールディングス(株)の本部長全員が参加し、関連する部署との連絡及び連携など、いざという時にどのような対応、指示を行うべきかを身をもって体験しました。その中で多くの気づきを得ることができ、その結果は今後のBCPに反映させていきます。2017年度はお客様への製品供給責任を全うするため、現在も行っている生産拠点のBCPをより充実するための見直しを進める予定です。BCPの訓練及び改善活動は今後も継続的に行っていきます。
 もう一つ重要なリスク対応としては、個人情報の保護があります。近年、個人情報漏洩問題による企業の不祥事が大きく取り上げられており、新たに2016年1月からマイナンバー法が施行され、2017年5月には個人情報保護法が改正されました。個人情報の漏洩は重要な企業リスクとして考えていかなければなりません。田中貴金属グループは産業用事業、資産用事業、宝飾用事業全てにおいてお客様の個人情報を預かる立場であり、従来から個人情報保護の徹底を図る施策を行ってきました。2015年度には個人情報管理方針及び規程を改定し、グループ全体の管理強化を進め、田中貴金属ジュエリー(株)及び田中貴金属工業(株)貴金属リテール部では、個人のお客様の個人情報保護を目的にISO 27001を取得、人事総務部では従業員のマイナンバー管理を徹底しています。そして2016年度はグループ全体の個人情報管理のPDCAを回すことを目的に、個人情報を"個人顧客個人情報"、"法人顧客個人情報"、"社員等個人情報"の3区分とし、それぞれの情報を統括する部署の役員を責任者としました。さらにこれら責任者による個人情報管理委員会を設立し、今後はこの委員会を中心に今まで以上に個人情報の管理を強化していきます。
 また、田中貴金属グループ行動規範の見直しを実施し、EICCへの対応等、CSR調達に向けた活動を一層推進しています。
 これらのリスク管理及びコンプライアンスは企業のサステナビリティには不可欠であり、今後もリスクマネジメント委員会を中心にしっかりと監視していきたいと考えています。

2020年に向けて新たな社会貢献活動をスタート

 最後に、当グループでは従前より、社会貢献活動も重要な活動と位置づけております。近年、「スポーツの実践」と「障がい者スポーツの支援」の活動が東京都から認められ、2015年に引き続き2016年も連続で『東京都スポーツ推進モデル企業』に認定されました。また、障がい者スポーツ支援体制を強化すべく、2016年11月に広報・広告部内に「障がい者スポーツ推進室」を設置し、早速2017年4月より、日本ブラインドサッカー協会への協賛を決定しました。2020年に向けて障がい者スポーツ支援(「知る」・「見る」・「支える」)活動を社内外に推進していきます。
 また2016年度は自然災害の被災地への支援も積極的に行いました。2016年4月に発生した熊本地震に対し、被災地の早期の復興を願い、熊本県に義援金を寄付しました。さらに東北復興支援活動の一環として、社内募金活動による"記憶の継承、津波到達地点への桜の植樹"を2013年度より継続して行っています。今後も当グループの社会貢献活動を一層推進していきます。
 メタロー社の買収により田中貴金属グループの海外展開が加速する今後も、世界中のお客様、サプライヤー様、地域住民の皆様をはじめとする全てのステークホルダーの皆様に共感していただけるようなCSR活動を推進していきます。本報告書をご一読いただいた皆様には、グローバルにCSR活動を推進する田中貴金属グループにイメージを膨らませていただき、また今後の活動にご期待いただけましたら幸甚に存じます。

TANAKAホールディングス株式会社
代表取締役社長 執行役員

田苗 明