CSR(企業の社会的責任):社会的責任を踏まえた事業活動

地球環境を守る

美しい地球を未来へ継承することは、国際社会共通の課題であり、大きな挑戦でもあります。
田中貴金属グループは、事業活動による環境への負荷を最小化するために、あらゆる可能性を追求しています。


環境マネジメントシステム

 国内全生産拠点で環境マネジメントに関する「ISO 14001」の認証を取得し、PDCAサイクルを回して、継続的な環境保全活動を実施しています。特に、CO2排出量削減(地球温暖化の防止)、産業廃棄物排出量削減(循環型社会の形成)、環境異常撲滅活動(環境汚染防止)については、グループ全体の目標を定め積極的に取り組んでいます。
 環境保全活動を着実かつ円滑に推進するために、各事業場長で構成される中央環境委員会を最上位としたグループ組織体制を構築しています。また、SHE推進室長会議、環境管理者で構成される環境専門部会を定期的に開催し、情報共有及び積極的な意見交換を重ねています。
※SHEは、「安全、衛生、環境」の略です。


CO2排出量削減への取り組み

 気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で、日本政府は2030年度にCO2排出量を2013年度比で26%削減すると国際社会に公約しました。田中貴金属グループも、CO2排出量を2030年度までに30%削減する(2013年度比)という長期目標を立てました。
 2016年度のCO2排出量は、建屋増設及び生産量の増加により、前年度から3%程度増えました。近年は削減が停滞していることもあり外部専門家の助言も受けながら、各事業場での、省エネ委員会による運用管理改善に軸を改めて、省エネルギー活動を推進しています。2016年度には、設備の運転条件最適化や照明のLED化、高効率機器への更新、太陽光発電設備の設置などを実施しました。

省エネエルギー活動の事例

●岩手工場(設備更新)
 高効率設備に更新し、空調による電力負荷(特に夏場)を削減しました。(年間で約26トンのCO2排出量を削減)

水冷式ターボ式冷凍機

●湘南工場(太陽光発電)
 発電能力50KWの太陽光発電パネルを設置しました。発電した電気は工場の照明に使用しています。


産業廃棄物排出量削減への取り組み

 田中貴金属グループの工場では、貴金属の溶解や精製、及び貴金属廃液からの貴金属の回収の際に、酸やアルカリが多く発生します。分別を徹底し、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を推進しています。2016年度は、廃棄物量を前年度より約300トン(7.3%)削減することができました。

産業廃棄物排出量削減活動の事例

●田中電子工業(株)(廃液の削減)
 産業廃棄物の80%を占めていた潤滑油廃液を削減するために濃縮処理装置を導入し、産業廃棄物を約70%削減することができました。

潤滑油廃液の濃縮処理装置
潤滑油廃液の濃縮処理装置


環境異常撲滅活動

 大気汚染、水質汚濁、土壌汚染などを未然に防止するため、法規制よりもさらに厳しい社内管理値を設定しています。特に、大気及び水質等については、原則として法令基準値の2分の1を社内管理値としています。
 異常発生時には迅速に対応すると共に、原因の把握と再発防止に努めています。社内では「速報」による情報伝達を、関係行政当局へは「通報・届出基準」に基づく報告を行っています。2016年度は、社内管理値を超過する異常が1件発生しましたが、こうした仕組みに沿って対応しました。

環境異常(社内管理値超過)発生件数


廃棄物処理委託先の監査

 適正な廃棄物処理を推進するために、社内基準に基づき廃棄物処理委託先の監査を定期的に実施しています。処理業者に直接出向いて行なう現地確認では、契約内容に照らした確認、受け入れや保管状況、処理状況の確認をしています。


代替フロン洗浄剤の使用量削減

 平塚工場では、貴金属を使用した電気部品の高信頼性を維持するため代替フロンで洗浄しています。HCFC225は、引火性を持たず安全性が高く、低粘度など高い洗浄性能がありますが、モントリオール議定書で2020年までに全廃とする規制対象物質です。代替フロンの使用を廃止するため、炭化水素系洗浄剤での洗浄テストを繰り返した結果、2016年度には全廃しました。


フロン排出抑制法への対応

 地球温暖化防止のために、国内法として改正フロン排出抑制法に関する法律が制定・施行されました。この法律を遵守するために、機器の自主点検、業者点検等を確実に実施しています。